古畑任三郎『殺人特急』
◆あらすじ
天真楼病院にて外科医の中川(鹿賀丈史さん)は自身の不倫の証拠を探偵の宍戸に掴まれてしまう。新幹線の車内にて宍戸と落ち合った中川は、証拠の奪還や消滅は不可能と悟ると殺害を計画。
睡眠薬にて眠らせた宍戸に毒を注射し、そのまま座席にて殺害を実行してしまいます。
◆「振り返れば奴がいる」との関連性
この回を語る上で外せないのは何と言っても三谷氏の代表作である「振り返れば奴がいる」との関連性です。
「振り返れば~」には、同姓同名の人物が主人公たちが勤務する天真楼病院の外科部長を務めています。
同一人物であるとは描かれていないものの、彼のキャラクターを含めてまるであの中川が殺害を犯したかのような感覚に陥ってしまいます。
宍戸の後ろに女性と一緒に座っていた男性で、顔に大きな傷があるけど、ヤクザかどうかは不明です。
ガラの悪い人物で、何かある度に舌打ちをします。
前に座った中川が座席を倒そうとした時にも舌打ちをし、その際に中川の顔を見ていた。
だが厄介ごとが嫌いなのか、後からやって来た古畑が刑事だと知ると「俺は何もやっちゃいないし何も知らねぇよ」と言っていました。
宍戸については「車掌に連れて行かれた。具合が悪そうだった」、彼に連れがいたかについては「いたような気もする」程度の証言はしています。
古畑が何か罠を仕掛けているのではないかと警戒しつつも事件現場である車両に入り、古畑の隣に座ります。
古畑から「楽に、足でもかけて」と言われると、前の足掛けを倒してリクライニングシートも倒そうとする。
だがその途端、後ろから「チョッ…」という音が聞こえてきたので、シートを倒さずにロシア情勢の話をし出した。
その後で古畑の口にハンカチを当て、ペンを注射器に見立てて注射をする真似をする。
そして古畑からコートを脱がせ通路に出た。
これまでにかかった時間は2分40秒であり、これによって犯行を行ってから前の駅で降りる事は可能である事が証明された。
これにより容疑者が限りなく増えてしまったかに思われたが、古畑はかえって絞れたと言い、中川が犯人だと断言した。
古畑の言葉につい笑ってしまう中川だったが、実験の本当の目的はタイムではなかった。
中川は先程の実験で犯人しか知らない事を1つだけやってしまっていたのである。
確かに犯人もシートを倒していなかったが、これを知っているのはは古畑と今泉を除けば乗務員数名だけ。現場に行っていないと主張する中川がこれを知っているはずがないのである。
古畑にシートの事を追及されると、「そんな事で得意げになってどうすんだあんた?」と笑い、倒さなかったのは後ろの男が舌打ちをしたからだと答えた。
そして後ろにこれもん(ヤクザ風)の男が座っていると話すが、その後で古畑に「男ですか?どんな?」と尋ねられた。
その質問で何かがおかしいと感じた中川は、もしやと思い後ろの座席を覗き込む。するとそこにはヤクザ風の男はおらず、今泉の席の隣に座っていたお婆ちゃんが「チョッチョ…」と言いながら入れ歯を磨いていました。
そう、これが古畑がやりたかった本当の実験だったのである。
そして代わりに座っていたお婆ちゃんは特別ゲストであり、古畑が事情を話したら進んで協力してくれたという。
つまり、前に宍戸の隣の席に一度でも座った事がない限り、すでにいないヤクザ風の男が「後ろに座っている」なんて事は言えるはずがないのである。
古畑の追及に「私が婆さんを見ていたらどうするつもりだった?」と訊くが、男に顔を確認されたら全てがお終いなので、古畑は絶対に見ないと踏んでいた。
それは中川が宍戸から奪ったコートの中にあった品物であり、古畑は宍戸のポケットにあった品物もテーブルに並べていく。
そして、石川さゆりのテープとヘッドホンステレオ、煙草のヤニ取りフィルターと煙草、眼鏡ケースとサングラス、目薬のキャップと目薬を合わせ、中川に渡していく。
そして最後にフィルムの入っていないカメラだけが残ったので、古畑はフィルムは中川が持っていると断言した。
すると古畑は「コートです」と答え、中川には小さすぎると言った。
それだけでは決め手に欠けたが、古畑は「どう考えてもこれは先生のじゃない」と言って、コートのポケットの部分を掴んで振った。
すると大量の小銭が入っている音がしたが、600円のミカンですらクレジットカードで買う中川が、小銭を持ち歩いているなんて事はあり得ないのである。
そして虚しそうに外を眺め、次の駅で古畑に連行されていきました。
半沢直樹のキャスティングに対するあれこれ
。。。...と言っても、私見てなかったんですよねw
2013年版は見てましたけど。
弟が持ってた小説を一緒に読んでいた登場人物のイメージと
発表されたキャストをみて自分なりに思ってた雰囲気とちがうー
と思ったキャストは
乃原正太 筒井道隆
三笠洋一郎 古田新太
さん、このお二人!
俳優さんが悪いんじゃない、イメージがちゃう。。
私の中の乃原正太が古田さん(画像、半沢出演時のやつだ...w)!
三笠洋一郎が飯田基祐さん!
小説から読み取れるキャストはこの二人!
乃原弁護士は肥満体のヘビースモーカーで、どろくさくて品がなくて、黒縁の丸メガネをかけてる。
古田さんが演じたら小説通りの乃原弁護士になる気がする。
三笠副頭取は線の細いエリートっぽくて、トップを目指す野心満々な男。
俳優さんで思い浮かぶのは飯田基祐さん。
彼はエリートっぽい感じではないんだけど、なんか浮かんでくるんだなー...
そうか実際の乃原役の筒井さんでもいいかな?
警視庁・捜査一課長「夫に1億円の保険をかけた2人の美人妻!! カレーとタマネギのアリバイトリック」(2015年)
本日は「警視庁・捜査一課長4」の感想です。
■宝石強盗事件
5年前(2009年頃)に銀座の宝石店で宝石強盗事件が起きました。
防犯カメラに、マスクに黒ずくめ姿の二人の男が店に侵入する姿が映し出されている。途端、けたたましい警報音があたりに轟き、そこに並んでいる宝石類が鷲掴みされた……。
当時、ホステスであった水嶋沙織(星野真里さん)は財務官僚の結城と共に宝石店から逃亡する2人組の覆面強盗犯と遭遇しました。
結城は沙織を道の端に押しやり中央に仁王立った。沙織は「結城さん、駄目」と止めるが、覆面姿の男が猛然と突っ込んできたその瞬間、結城は見事な背負い投げで男を地面に叩きつけた。そのまま覆面を剥ぐと井川和行の顔があらわになった。
しかし、結城はもう一人の覆面の男にスタンガンで襲われて意識を失ってしまった。その隙に井川は逃亡しようとするが、向こうからパトカーのサイレンが聞こえ、慌てて別の方向に逃亡した。
そして、もう一人の覆面の男を見て何かを察した沙織。
当初、沙織は結城の存在を隠していたが大岩の説得に負け、これを明かした。
結城はすぐに警察に協力した。
結果、結城の証言で逃走犯の1人・井川和行(黒い仮面の人物、有薗芳記さん)が)逮捕された。
だが、井川は主犯はインターネットで知り合った名も知らぬ男であり、自分はその男に頼まれてやった、盗まれた時価4億円の宝石は主犯の男が持って逃げたと供述。
結局、もう1人の白い仮面の男の正体は判明せず、井川も5年後に刑期を終え社会復帰することとなりました。
ちょうどコレが再放送された2021年1月27日に、高額の宝石が持ち去られたという事件が発生していて『なんとタイムリーな...』と思うワタシなのでした。
しかし、実は事件ではなく「騒動」でした。
当時、貸しオフィスには、通報をした業者の男性と、ルビーの所有者である女性を含む数人が、商談をしていたという。
ルビーの持ち主である女性は、委託販売の契約を結んだ業者の男性にルビーを預けていたが、商談が決裂したことから、ルビーをいったん持ち帰ることにします。
ルビーがなくなったことで、業者の男性は盗まれたと勘違いして通報。
その後、女性は現場に戻ってきたとのことです。
◆現在の事件
・事件1
ある朝、会社員の高科幸一(草薙仁さん)が自宅マンションを出た直後に、何者かに車で連れ去られる事件が発生。
妻・彩香、娘・果歩の目の前でサングラスをかけてマスクをした不審な男により車に押し込められて連れ去られてしまった。
高科が殺害直前に三村洋司(相島一之さん)に電話をかけていました。
その後高階は奥多摩の山中で他殺体で発見されました。
・事件2
高科はこの直前に彩香を受取人とした1億円の生命保険に加入していました。
しかも、この契約を担当したのが保険会社に勤務していた沙織さんだったのです。
さらに、高科が殺害直前に電話を架けていた相手として三村が浮上しました。
三村は近年急成長を遂げた商事会社の社長です。
そして、その秘書が旧姓の佐々木に戻った美紀さん(結城の元妻)です。
その美紀さんの母親の干物小屋が何者かに放火されてしまいました。
(三村が放火された干物小屋を見つめていますが、放火した犯人は別の人物です)
現在の事件に登場する5年前の宝石強盗事件の関係者たち。
大岩は5年前の事件との関連性を重要視し井川について調べるよう指示を出します。
その後、三村に盗品を売りさばいて儲けていたという疑惑が浮上します。
ヤマさんは5年前の事件の主犯は三村だったのでは?と考えます。
しかし5年前に三村にシンガポールにおり、アリバイがあったことが発覚します。
矢先、湾岸埠頭で三村が殺害されてしまいます。
■戒名が剥がれる
大福と山さんが言いあう中、壁に貼ってあった戒名が剥がれます。
まだシリアスな頃の一課長にもギャグ要素はあります。
◆背筋矯正ワイシャツ........w
夫に笑顔で「背筋矯正
■物証がないのに井川の逮捕状を取った一課長
一課長、物証がないのに井川の逮捕状を取りました。
直ぐガサ入れに行け!という一課長ですが、物証が出なかったらどうすることやら...。
まあ、井川のアパートからは高科のDNAが付着したタオル、血の付いた衣類、三村の血痕が付着したナイフが出てきたんですけどw
■ネタバレ
高科、三村を殺したのは井川和行(有薗芳記さん)でした。
5年前の強盗犯は高科と井川だった。
井川が逮捕され、残された高科は三村に宝石の販売を依頼したが買い叩かれてしまった。
何だかなぁ……と思っていたところ、5年が経過し沙織の前に1か月前に出所した井川が現れた。
井川は共犯の高科を探していたが、高科は沙織と離婚して転居していたため、行方が分からなかった。
井川は高科の居場所を教えるよう沙織に要求したが、沙織はそれを断った。
井川は自身の分け前を寄越すよう高科に要求した。
だが、三村に買い叩かれた為に井川の取り分は無い。
其処で高科は沙織に相談した。
とはいえ、それで良い方策が浮かぶワケでもない。
結局、なんとな~~~く沙織の保険に加入しておこうかとなった。
ところが、その直後に、井川が高科を誘拐し宝石の分け前のありかを話せと言う。
高科は、宝石を三村に海外で宝石をさばいてくれるように頼んだが、三村に時価4億円の宝石を500万円の金で取り上げられた。
ほとんどの金を三村が横取りし、会社を設立。
高科を殺害したのは、三村とかに対する見せしめかな?
それを知った井川は、三村を恐喝。
だが、三村は金の要求を断った。
三村は井川を殺すつもりで金が入った封筒だけでなくナイフも持ってきていたが、井川に殺されてしまいます。
それだけではなく、井川も何者かに刺されて殺されてしまいました。
犯人は美紀さんです。
高科・三村に続いて井川が狙ったのは美紀さんでした。
美紀さんの母親の干物小屋を放火したのも、もちろん井川です。
あと結城さんが自殺したのは公金横領やカラ出張が発覚し財務省を懲戒免職になったからで、宝石強盗事件とは関係がなかったです。
どうしても金を手にしたい井川は、美紀さんを呼び出しました。
ところが、今度は美紀さんに返り討ちに遭い、殺されてしまいました。
◆闇ブローカー時代の三村
アロハシャツを着てました。
めっちゃカッコいいです(やってることは盗品販売と宝石を横取りして起業ですけど)。
◆その他どーでもいい事
なんで拉致られた時の高科はスーツの上にジャンパー?着てたのに
殺されたときには着てなかったの?
誘拐シーンと遺体のシーンを撮影した日が違ったのか?
てっきり、赤座さんも少し噛んでいると思ったのに、たんなる美紀さんの母親で終わった。
美紀さんは官僚の元妻で、会社社長の婚約者なのに、庶民的な家の子なのね。
しかし二人共ろくな人間ではなかった。
水嶋さんだって、離婚協議中にホステスして、官僚と一緒に宝石強盗事件に遭遇。
その強盗犯が夫だと知ってしまうって、もう、不幸すぎ。
しかも子供の親権は夫にとられ、客のことをペラペラ警察に喋ったってことで、店が閉店に追い込まれ、ママにお金を請求され、闇金でお金を借りるってもう・・・。
ま、闇金は一課長がなんとかしてくれたんだけどね。
水嶋さんの夫は宝石強盗までする悪人なのに、再婚できるし、マジメに働いているみたいだし・・・。
宝石強盗は有薗さんに手伝わされただけなのか?
果歩ちゃんが強盗犯の娘になって欲しくないから、夫の罪を黙認していたけれど、夫・・・幸せになりすぎじゃないか?
能天気でもある。
強盗をしたのは、星野さんにも相島さんにも知られているというのに、よく親権を主張したな。
最後には、娘が父親を選んだみたいだけどさ。
宝石欲しい(だからって、強盗まではしませんけど!)
5年前の事件の主犯はどっちだろ?
高科は5年前の事件が起きる1年前、井川が勤務する会社でアルバイトしてて、そこで井川の子分のような存在だったって言ってたから、井川か?
アウトレイジ 最終章(2017)
最近ブログ更新してなかったので、土下座して謝罪します。
すいませんっしたぁぁぁぁあ!(土下座)
...ということで本日は、「アウトレイジ 最終章」の感想を書きます。
◆野村会長
前作において会長を務めていた布施(神山茂さん)の娘婿で、定年まで証券会社に勤めていた元会社員です。
刺青もなければ部屋住みの経験もない堅気の出身であるため、ヤクザとしての威厳は無いです。
花菱会の古参の構成員たちに対して、上からの物言いで接する一方で定例会を頻繁に開催したり、シノギのノルマを課したりします。金になるビジネスなら何でも許しており、先代の布施が禁止していた麻薬の取引もOKしています。
この野村体制のもとで台頭したのが新興勢力の花田組です。
◆花田
花田組の組長の花田(ピエール瀧さん)は闇金・薬物売買で多額の利益を出しており、さらに野村に直接献金して歓心を買うことにより、直参になる等、花菱会内部での地位を高めています。
花菱会の定例会をサボって韓国・済州島に女遊びに出かけた挙句、張グループと起こした揉め事が今回の抗争の始まりであった。揉め事を聞いて大友らが駆けつけても刺青をちらつかせて女遊びの料金を踏み倒そうとし、大友らが銃を見せて威圧すると「200万払う」と下手に出るが、それもウォン(200万ウォンだと日本円では約20万円。)で払おうとするが、大友に恫喝され、円で払うことを約束させられます。しかし最初から支払う気はなく、一足先に日本へ帰国します。
◆殺戮のパーティ
花菱会による張襲撃の黒幕が野村であることを明かし、花菱会幹部・甲野の出所パーティーに出席する野村を襲撃するように大友をそそのかす。ところが、ケチな野村は河野の出所に対する祝い金を払いたくなかったためにパーティーを欠席しました。西野は野村の欠席を知り、大友による襲撃をやめさせようとし、河野のパーティーに唐突に現れます。数日前自分が野村に殺されそうになった事を暴露し、そして野村と親子の縁を切る事を宣言した上で野村か自分どちらに付くか腹を括る様、組員達に激を飛ばすが、大友は花菱会に対する報復の意志が固く、パーティー会場に傘に隠して持ち込んだm4カービンを市川と共に乱射し甲野を始めとする花菱会組員を大量に射殺しました。
予想を超えた大友の暴走に、さすがの西野も取り乱しました。
◆キャンプ楽しんでもらおうと思ってな
大友と市川がパーティー会場で起こした大量虐殺には顔を出さなかったため一応巻き込まれずに済むものの、死んだと思い込んでいた西野が現れた事で窮地に立たされる。西野、中田に罠に嵌められたことに気付いて驚愕する中、数少ない味方だったはずの森島たちにも見放されて完全に立場を失い、そのまま大友に身柄を引き渡されてしまいます。
最期は組員によって大友の下まで連れて行かれ、この期に及んでも「俺は花菱の会長だぞ!」と見苦しく喚くと、大友から「てめぇなんか会長の器じゃねぇよ」と吐き捨てられ「キャンプ楽しんでもらおうと思ってな」と言われます。
その後、道路上で首だけ出した状態で生き埋めにされたまま放置され、軽トラが後ろから来てパニックになってしまい結局軽トラは野村の横を通り過ぎました。
しかし、最後は通りがかりの車のタイヤが近付いてパニックになっているところで何かが潰される音とともに画面が暗転しそのまま作品からフェードアウトします。
このシーンを見た人は誰もがこう思ったはずです。
「絶対ヤクザにはなりたくない、トラウマでアウトレイジがもう見れない」と。
◆ゴローちゃん繁田刑事辞職
前作から出ていたゴローちゃん...じゃなかった繁田刑事。
彼は今作で辞職します。
彼は張会長が花田組のヒットマンに襲撃された事件を切っ掛けに、花菱会と張グループの抗争を追い始めます。大友が帰国した際に彼を警察へ連行し、前作の加藤前会長(三浦友和さん)、大友の元兄弟分の木村(中野英雄さん)、マル暴の片岡刑事(小日向文世さん)殺しについて問い詰めます。しかし張会長からの圧力によって大友が釈放されてしまったことで、権力者の言い成りになる警察に対し怒りを爆発させ、八つ当たりの様に上司と部下という立場を忘れて上司の平山(中村育二さん)と激しく言い争います。
その後も大友を執念深く追い続けようとするものの、張会長の意向を忖度した警察のお偉いさんによって捜査二課への転属を命じられてしまい、手が出せなくなってしまいます。これらの出来事の末に権力者に従順である警察に失望し、居酒屋で平山と飲んだ後に辞表を叩きつけました。
退職後はたぶん各地を回り様々な飲食店でメシを食うルポライターとかに腐りきった警察を告発する記事などを書くのではないのでしょうか。
...後、平山役の中村さんは前作にもマル暴の課長役で出てたけど、彼ら二人は同一人物かな?
◆口ん中で、花火挙げてやるよ
野村の死後、本家の若頭補佐に就任することになったため気を良くするも、西野たちの陰謀で「昇進記念」として準備されたラブホテル?の部屋でSM嬢と共にSMプレイに高じていたところを大友たちからのカチコミに遭い、最後には手足を拘束されたうえでギャグボールを模った小型の球体型の爆弾を口の中へ突っ込まされるという、SMずきに見合った無様な姿のまま設定時間まで放置され、程なく爆死しました。
◆自動車整備工場のオッサン2人
最後大友は自動車整備工場のオッサン2人を射殺します
無意味な殺戮かと思いきや、実は意味がありました。
彼らは前作で加藤会長の傍にいた3人の幹部のうちの1人(トラックの下にもぐっていた方)とその部下(背中撃たれた方)です。 加藤は先代を裏切って会長の座を奪いました。その裏切りを暴いた大友らは花菱と手を組みます。花菱が送り込んだヒットマンらが加藤の側近とその部下たちを全員殺しましたが、その整備工の2人だけ生き延びました。 その後加藤は大友に殺害されます。 そして西野が後見人となって木村が木村組を襲名しますが、刑事の片岡が整備工の2人に銃を渡し
加藤殺しが木村だと思わせ木村の居場所を教えます。加藤の部下だったその2人は木村を殺します。
大友は木村を大事に思っていたので報復として片岡を殺します。ここでアウトレイジビヨンドは終わりです。 そして木村殺しの実行犯が整備工になって隠れて暮らしているのを知った大友は最後の復讐を果たし、すべてを清算しました。
◆大友の死
しかしこれらの行動が原因で、張会長に対し警察・花菱会の両方から圧力がかかり、この事態を重く見た李は、大友を殺害するという決断を下します。
最後は李から「これ以上会長に迷惑かけないで下さい」と銃を向けられるが、それに対し「ケジメは自分で付けるから」と答え、「会長に宜しく」と言い残し、拳銃自殺を遂げました。物語の最後は自殺した大友の遺体を映して締めくくられました。
西村京太郎トラベルミステリー 山形新幹線・つばさ129号の女!
最近ブログ更新してませんでしたね。
???「まことに...あい...すいません...でした...」
さて本日は、「西村京太郎トラベルミステリー 山形新幹線・つばさ129号の女!」をやります。
私、コレとか「鉄道捜査官」シリーズとか鉄道もののサスペンスが好きなんですよ。
これからもちょくちょくやっていきます。
5月12日、宇都宮から新幹線に乗る松山刑事(宇梶剛士さん)、隣席の女性(酒井美紀さん)が松山刑事の顔を覗き込む
女性は名乗ります、
美紀が小4の時、向島で近所に住んでいた
いじめられている彼女を5歳年上の松山刑事が助けたこともあった
彼女はその後山形に引っ越し、現在は東京の出版社で旅行誌の記者をしています
松山刑事は警視庁の刑事であることを名乗ります。
5月5日に世田谷区の公園で女性が殺害された事件の捜査中だった
歌手の芹澤みづきが鈍器で殴られた後、絞殺された事件である 凶器は黒いロープだった
みづきの評判は悪くない 恨みをかうような人間ではなさそうだ
□美紀とカメラマンの渋江譲二が山形県の取材のため、山形新幹線のつばさ129号9時東京発に乗ろうとしている ホームに女優の小池祐子がいるのを目撃する
■仙台で、小池が殺されているのが発見される
鈍器で殴られた後、黒いロープで絞殺されていた みづきの事件と似ている
十津川警部と亀井刑事は、仙台へ向かい宮城県警の刑事(梨本健次郎さん)から説明を受ける 二つの事件の凶器となったロープは、色、長さなど全く同じだった
□若菜の所属する事務所の社長が身元確認にやってくる 遺体に取りすがって泣く 社長と所属タレントの関係以上のようだ
“仕事はオフだった 私用で、仙台で人と会うと言っていた”
□みづきの家を宇梶と紅葉が訪ね、みづきと若菜に接点はないかを確認する 父親の螢雪次朗は若菜の名を聞いたことはない、と言う
□山形にいる美紀から宇梶に電話が入る “若菜が殺された事件に関して、東京駅新幹線ホームで若菜を見たこと、40歳くらいの女が若菜をにらんでいた”ことを伝える
女は神保の妻・静江(筒井真理子さん)であることが確認された
□神保夫妻の関係は冷え切っていた 愛人の若菜が死んだことを知り、真理子は離婚届を神保に手渡す
仙台の梨本から英樹に連絡が入る “若菜の死因は絞殺、胃の中からほぼ消化された牛肉とごはん、そしてサクランボの種が出てきた 死亡推定時刻は12-14時だった”
□英樹と純次による真理子の事情聴取、“神保と若菜の尻尾を掴もうとして駅に行ったが、神保が現れなかったので家に戻った”と真理子
□音楽番組ディレクターがみづきを恨んでいたとの情報が入る 2か月前、二人が言い争っていたところを目撃されていた 倉田がみづきを世話したのに裏切られた、と倉田は思っているようだ
森本レオは、交換殺人ではないか、と持論を述べる 真理子がみづきを殺し、倉田が若菜を殺したのではないか
■女子大生が絞殺される 凶器は同じ黒いロープだった
死亡推定時刻は20-22時、朝、仕事から帰った兄の進(崔哲浩さん)が発見した 彼は長距離トラックの運転手でした
これは交換殺人でないことを示すものなのか、それとも交換殺人であることを隠すための目眩ましのための殺人なのか
□若菜の胃から出てきたサクランボの種、品種はナポレオンだった 弁当に使われる品種だった
□真理子が喫った煙草の吸殻と、佐知のアパートの入り口に落ちていた吸殻のDNAが一致した
□殺された三人の死を悲しむカオルの父、愛美の兄、大河内監察官に共通の趣味は釣りだった
三人はお互いを知らないと言っているが、釣り仲間であったこと、一年前、三人で山形に釣りに行ったことなどが明らかになる
□一年前の5月5日、山形で女児のひき逃げ事故があったことがわかる
■ネタバレ
犯人は景子さんでした。
松山刑事も視聴者もガッカリですねー。
しかし目的を達成しても虚しいだけだった。お墓の前で、同じ黒いロープで首を吊って自殺しようとしたところに、十津川警部・亀井刑事そして松山刑事が現れます。
圭子さんは松山刑事に謝ります。
事件は無事に解決しました。
アウトレイジ ビヨンド(2012)
あけましておめでとうございます。本年もよろしくお願いします。by祐ちゃん
ブログ更新してませんでした。すみませんでしたああああ
さて本日は、「アウトレイジ ビヨンド」の記事を書きます。
◆山本刑事の死
山王会と政界の繋がりに気づいてしまい、本作冒頭で国交大臣の愛人のホステス(実は山王会のスパイ)との無理心中に見せかけて、車ごと海に沈められ殺されてしまった(石原が言うには、その後魔がさして金銭を要求するようになったそうだが、その話も信憑性は・・・・・)。
ご冥福をお祈りします。
◆強面がめっちゃ多い花菱会
花菱会はやべー奴の集まりです。
布施(神山繁さん、写真2の人物です)は温厚な雰囲気を伴いつつ策謀を巡らす知略家です。物語序盤、加藤の退陣を望む富田の相談に快く応じるが、本心では彼の旗色が悪いと見抜いており、撹乱の材料として何の感傷もなく見捨て、むしろ加藤に密告したことで彼の信用を得ます。次に大友と木村の訪問を受けると、西野や中田とのやり取りを通して、2人には利用価値があると判断し、助力を決めますが、本来の目的であった盃は与えませんでした。加えて舟木の証言を使って加藤に揺さぶりをかけ、加藤と石原の信頼関係に致命的な亀裂を生み出すことに成功する(このことがきっかけで石原は大友の手に落ち、惨殺されます)。
最終的には白山に多大な恩を売ることで、実質的に山王会に大きな影響力を持つに至り、花菱会の影響力拡大に成功します。
西野(西田敏行さん。写真1の左の人物です)は富田と兄弟盃を交わしていて、山王会の内情に詳しいです。普段は飄然と構えながらも会長に畏敬の念を持たない人間には絶対に容赦しません。加藤による関内殺しの噂を聞きつけ、それを利用して山王会を弱体化させるべく中田と共に暗躍する。花菱会による山王会への介入以降は実働部分を担い、白山を新会長に据え、影響力を確保します。
中田(塩見三省さん。写真1の右の人物です。)は木村と面識があります。加藤の関内殺しに関する噂を探るため、山王会を恨む木村を利用する策を思い立つ。当初は木村に対して気にかける様な様子を見せていたが、木村が大友と共に盃を貰いに来た途端に態度を翻して恫喝し、交渉を有利に進めようとします。
その様は控えめに言ってメッチャ怖く、北野監督ですら「エライ怖くて」と言わしめました。
建前上は筋を通すことにこだわるように見せる一方で冷酷さとしたたかさを持っており、表向きは善意で誘ったはずの木村に最後まで慈悲をかけませんでした。
◆野球やろっか
前作で大友組を裏切り、最終的に山王会の金庫番にまで出世した石原は、加藤体制で頭角を現して、彼の側近として若頭にまで出世しました。ビジネス能力は非常に高いものの器量は狭く、直接の部下や山王会の古参の幹部を見下して怒鳴り散らすため、加藤以上に人望は薄い。自身が裏切った過去からかつての親である大友を異常に恐れており、その生存を知って以降は恐怖と焦燥からヒステリックに取り乱すことが多くなる。
片岡の陰謀によって大友が復讐のために自分の命を狙っていると思い込み(実際にはこの時点では大友は復讐を考えていなかった)、ヒットマンを送って大友の殺害を狙うものの失敗。その後、大友と木村が山王会への報復へ動き出し、側近の舟木や岡本らが始末されたことで追い詰められ、精神的に不安定になってしまいます。
その後あくまで木村は大友を恨んでいるものと勘違いし、木村と協力して大友を殺そうと企むが、既に大友と和解していた木村によって部下を皆殺しにされ、自身は生け捕りにされる。←バカw
その後、対面した大友に失禁しながら金目の物などを差し出そうとして命乞いを行なうが、最期はピッチングマシンの前に椅子に縛り付けられた状態で放置され、高速の軟球を顔面に当て続けられて死亡するというおぞましい最期を迎えました。
「野球やろっか」はその時の大友のセリフです。
◆加藤殺害
山王会は花菱会の影響下に入った後、木村は自分の組に大友を誘うが、大友はヤクザの世界に戻るつもりはなかったため、すべての手柄を木村に譲ります。花菱会も木村に対して、大友との関係を断つように命令したため、大友は張会長(金田時雄さん。たけしさんの友人の実業家です。)の下に戻り、韓国へと旅立っていきます。数日後、大友は密かに日本に帰国し、張会長の腹心である李(白竜さん)と協力してパチンコ屋で待ち伏せし、一人寂しくパチンコを打つ日々を送る加藤をナイフで刺殺します。
◆ 木村の死
前作で大友に顔を切られ、その復讐として刑務所で大友の腹を刺し、なんやかんやあって大友と和解し兄弟分になった木村。
その木村はなんと死んでしまうのです。
死んでしまうのです。(凄く大事なことなので2回言いました。)
犯人は加藤派の山王会幹部(四方堂亘さん)です。
最後当たり、山王会の幹部達が加藤側からみんな離れて行く場面で(部屋をみんな出るシーン)てめえら一生忘れねぇからなって言う3人のうちの1人(真ん中)です。
動機はズバリ「加藤の復讐(加藤を殺したのは大友なんですが...)」です。
片岡に「加藤を殺したのは木村だ」とそそのかされて木村を殺害したのです。
◆片岡刑事
彼は組織犯罪対策課に所属する刑事です。また、大友の大学時代のサークルの後輩でもあります。
前回のラストで出世を果たすも、今回ではより一層欲深い一面が強調されています。前回のように、暴力団とは秘密裏で関係を持ちつつも、本作では結果的に追い込むことを狙っているのを口実に暴力団の世界に立ち入って、更なる自分の手柄による出世を目的として、様々な陰謀を張り巡らせヤクザの世界を滅茶苦茶に引っ掻き回します。そのため、たとえその過程でどれほどの死者が出ても、自分の手柄しか考えていない一面が描かれています。
本作では手柄を立てて更に出世することを目当てに、山王会の権力をつぶすことを狙い、冨田(中尾彬さん)とその手下を扇動し、謀反を起こそうとさせるもあえなく失敗。今度は、山王会への復讐を誓っている木村、そして関西のライバル勢力である・花菱会の面子と共謀する。乗り気でない大友を巻き込むため山王会の事務所に拳銃を撃ち込み、大友の襲撃と嶋(桐谷健太さん)・小野(新井浩文さん)の死の遠因を作り、ようやく大友が復讐を決意したため、見事に山王会を壊滅状態に追いやりました。
しかし、それだけで満足せず更なる昇進を狙って、今度は加藤の手下だった山王会幹部(四方堂亘さん)を煽って木村を殺害させ、それを大友の仕業に見せかける一方で、大友には花菱会の陰謀だと吹き込んだ上で、再び山王会と花菱会の抗争を勃発させるきっかけを作り、葬儀の場で花菱会の面子を葬り去ることを計画します。←あくどいわ...。
「花菱の皆さん、中にお揃いですよ。持ってきますか?」と花菱会の幹部がいることを教え花菱会の幹部連中を殺害するようにそそのかすも...。
逆に片岡は木村殺しの復讐として大友に自分が渡した拳銃で射殺されてしまうという文字通り自業自得な最期を遂げました。まさしく因果応報ですね。
アウトレイジ(2010)
最近めっちゃ寒いですよ。朝起きたら凍ってるってこともあり得るかもw
さて本日は、2010年に公開された北野武監督の映画「アウトレイジ」の感想を書きます。
数々の見どころを紹介します。
◆ケジメタンメン
◆池元はウンコ野郎ですね。
そもそも池元が誰か分からない方もいらっしゃるでしょう。
この写真の奴です。
彼はどんな奴かと言いますと...
・私利私欲のために周りへ二枚舌を使う下劣な男。一連の騒動の元凶。会長の関内に媚びへつらいつつ、麻薬で得た村瀬の金に目をつけて彼に山王会入りを持ちかけ、兄弟盃を交わす。本家から村瀬組を締めるよう命じられると、自身の手を汚したくない池元はそれを傘下の大友組に丸投げする。当初は村瀬組と揉めているように見せかけるだけで済ませるつもりであったが、真意をしらずに苛烈な行動をとった大友組により、岡崎が飯塚・木村達に殺害されてしまったことで大友組と村瀬組の抗争が激化。村瀬が泣きつくと安易に手打ちを進めようとするものの、本家からは手打ちを認められず、最終的には大友に村瀬を痛めつけさせて引退へ追い込む形で抗争にけりをつけた。その際に村瀬から大友組に払われた詫び金1千万円は彼の懐に納められる。引退後も村瀬が麻薬売買を続けていることが発覚すると大友に村瀬の殺害を命じるが、村瀬殺害が本家で問題視されると大友に破門を言い渡し、加えて大友組のシマまで取り上げようとしたために彼を激怒させる。
これらの経緯にもかかわらず、その後もこの写真のように大友組の闇カジノに入り浸り豪遊するという外道っぷり。
しかし軽率な行動をとってしまったことから大友の逆鱗に触れ、脇腹に鉄拳を喰らって身動きを取れなくさせられた上で、舌を出した状態で顎に強烈な一撃を受けて舌を噛まされた挙げ句、銃でとどめを刺され死亡。遺体はグバナン大使と大友組によって大使館の自動車で運ばれ、河川敷に埋められた。
ハッキリ言って自業自得であり、同情の余地は微塵もないです。
なお、池元を演じた國村隼さんはこの映画が公開された同時期に公開された「相棒・劇場版2」で長谷川副総監というメッチャクチャ悪い奴を演じていました。
◆グバナン共和国の大使
◆一番腹黒いのは加藤
関内会長の忠実な部下として黙々と働いていた加藤(三浦友和さん)だが...。
クライマックスでは関内会長(と池元組若頭の小沢)を射殺するというヤクザにとって最大の禁じ手を使い会長の座を手に入れました(ちなみに若頭には石原が就任します)。
その後加藤・石原体制の山王会は国政に影響力を及ぼすほどの巨大組織へと勢力を拡大し、「アウトレイジ ビヨンド」の世界へと繋がっていきます。