古畑任三郎『殺人特急』

 
録画してたドラマのネタが切れ気味で、最近ブログあまり更新してませんでしたね。
ってことで、すいませんっしたああああああ(土下座)
さて今回は、「古畑任三郎」第8話『殺人特急』です。
電車好きな私が一番好きな回です。
Ο χρήστης 日本映画専門チャンネル στο Twitter: "/ この後すぐ‼️ \ 「警部補・#古畑任三郎(第1シリーズ)」  □6/10(月)よる11時 第8話「殺人特急」ゲスト:#鹿賀丈史 □6/10(月)深夜12時 第9話「殺人公開放送」ゲスト:#石黒賢  今夜もぜひお楽しみください!📺 #田村 ...
 

◆あらすじ

天真楼病院にて外科医の中川(鹿賀丈史さん)は自身の不倫の証拠を探偵の宍戸に掴まれてしまう。
新幹線の車内にて宍戸と落ち合った中川は、証拠の奪還や消滅は不可能と悟ると殺害を計画。
睡眠薬にて眠らせた宍戸に毒を注射し、そのまま座席にて殺害を実行してしまいます。

◆「振り返れば奴がいる」との関連性
この回を語る上で外せないのは何と言っても三谷氏の代表作である「振り返れば奴がいる」との関連性です。
「振り返れば~」には、同姓同名の人物が主人公たちが勤務する天真楼病院の外科部長を務めています。
この人物は主人公・司馬(織田裕二さん)の大学時代の恩師(助教授)だが、過去の心臓手術でのミスが原因で手が震えるようになってしまい、その後は何かと理由をつけてオペを行っていません。さらにそのミスは司馬のミスとして処理しており、この件で司馬に弱みを握られています。
同一人物であるとは描かれていないものの、彼のキャラクターを含めてまるであの中川が殺害を犯したかのような感覚に陥ってしまいます。
もし同一人物だとしたら、医療ミスもするは殺人もするはとんでもない奴ですね。
てか作中で「天真楼病院で外科部長やってます」って言ってる。
...思いっきり同一人物やんかw
 
 ◆ヤクザ風の男
 宍戸と同じ車両に乗っていた乗客。
宍戸の後ろに女性と一緒に座っていた男性で、顔に大きな傷があるけど、ヤクザかどうかは不明です。
ガラの悪い人物で、何かある度に舌打ちをします。
前に座った中川が座席を倒そうとした時にも舌打ちをし、その際に中川の顔を見ていた。
だが厄介ごとが嫌いなのか、後からやって来た古畑が刑事だと知ると「俺は何もやっちゃいないし何も知らねぇよ」と言っていました。
宍戸については「車掌に連れて行かれた。具合が悪そうだった」、彼に連れがいたかについては「いたような気もする」程度の証言はしています。
 
 ◆ネタバレ
古畑から説明を受けた後、古畑が被害者役となって事件の再現が開始されます。
古畑が何か罠を仕掛けているのではないかと警戒しつつも事件現場である車両に入り、古畑の隣に座ります。
古畑から「楽に、足でもかけて」と言われると、前の足掛けを倒してリクライニングシートも倒そうとする。
だがその途端、後ろから「チョッ…」という音が聞こえてきたので、シートを倒さずにロシア情勢の話をし出した。
その後で古畑の口にハンカチを当て、ペンを注射器に見立てて注射をする真似をする。
そして古畑からコートを脱がせ通路に出た。
これまでにかかった時間は2分40秒であり、これによって犯行を行ってから前の駅で降りる事は可能である事が証明された。

今泉に頼まれ、席に戻って実験結果を古畑に知らせる中川。
これにより容疑者が限りなく増えてしまったかに思われたが、古畑はかえって絞れたと言い、中川が犯人だと断言した。
古畑の言葉につい笑ってしまう中川だったが、実験の本当の目的はタイムではなかった。
中川は先程の実験で犯人しか知らない事を1つだけやってしまっていたのである。

それは、リクライニングシートを倒さなかった事。普通、足掛けを倒したらリクライニングシートも倒すはずなのに、中川は倒そうとしなかった。
確かに犯人もシートを倒していなかったが、これを知っているのはは古畑と今泉を除けば乗務員数名だけ。現場に行っていないと主張する中川がこれを知っているはずがないのである。
古畑にシートの事を追及されると、「そんな事で得意げになってどうすんだあんた?」と笑い、倒さなかったのは後ろの男が舌打ちをしたからだと答えた。
そして後ろにこれもん(ヤクザ風)の男が座っていると話すが、その後で古畑に「男ですか?どんな?」と尋ねられた。
その質問で何かがおかしいと感じた中川は、もしやと思い後ろの座席を覗き込む。するとそこにはヤクザ風の男はおらず、今泉の席の隣に座っていたお婆ちゃんが「チョッチョ…」と言いながら入れ歯を磨いていました。
そう、これが古畑がやりたかった本当の実験だったのである。

確かに後ろの席にはヤクザ風の男が座っていたが、あまりにも古畑や車掌達がうろうろしていたため、怒って自由席のほうへ移動してしまい、すでにいなかった。
そして代わりに座っていたお婆ちゃんは特別ゲストであり、古畑が事情を話したら進んで協力してくれたという。
つまり、前に宍戸の隣の席に一度でも座った事がない限り、すでにいないヤクザ風の男が「後ろに座っている」なんて事は言えるはずがないのである。
古畑の追及に「私が婆さんを見ていたらどうするつもりだった?」と訊くが、男に顔を確認されたら全てがお終いなので、古畑は絶対に見ないと踏んでいた。

その後、古畑の頼みでテーブルを上げると、古畑は「7号車のゴミ箱で見つかった」と言って品物をテーブルの上に並べていく。
それは中川が宍戸から奪ったコートの中にあった品物であり、古畑は宍戸のポケットにあった品物もテーブルに並べていく。
そして、石川さゆりのテープとヘッドホンステレオ、煙草のヤニ取りフィルターと煙草、眼鏡ケースとサングラス、目薬のキャップと目薬を合わせ、中川に渡していく。
そして最後にフィルムの入っていないカメラだけが残ったので、古畑はフィルムは中川が持っていると断言した。

犯人だと暴かれると、古畑に「どうして分かった?」と尋ねる。
すると古畑は「コートです」と答え、中川には小さすぎると言った。
それだけでは決め手に欠けたが、古畑は「どう考えてもこれは先生のじゃない」と言って、コートのポケットの部分を掴んで振った。
すると大量の小銭が入っている音がしたが、600円のミカンですらクレジットカードで買う中川が、小銭を持ち歩いているなんて事はあり得ないのである。

古畑の推理に感服した中川は、しばらく古畑と共に笑います。
そして虚しそうに外を眺め、次の駅で古畑に連行されていきました。