科捜研の女12-5「殉職刑事が残した謎 血液指紋の告発…」

今日は「科捜研の女12-5『殉職刑事が残した謎 血液指紋の告発…』」の感想を書きます。

あ゙ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゙ぁあぁ゙ああぁぁあ゙ぁあ゙ぁぁ

権藤さぁぁぁぁぁぁぁぁん! 。゚(゚´Д`゚)゚。

権藤さんがぁぁぁぁぁぁぁぁ!!! ・゚・(つД`)・゚・

そんな感じで悲しみに暮れてるので、細かくツッコむことは出来ないけど一言だけ言わせてくれ。

権藤さん、カレオツ!


◆現場で権藤さんの遺体を見た時の土門さんが、土門さんがぁぁぁぁぁ
何やってるんだ? 何があった? 権藤! 刑事なら何があったか報告しろ!
そんな土門さんを止めるマリコさんだって辛いのに、それでも、
「権藤さんの身に何が起きたのか、それは私たちが明らかにしてみせる。だから……土門さんは、土門さんにしか出来ないことをして」
と言える、この精神力よ。
その後、現場に到着した科捜研一行にも、
「科学捜査は、いついかなる時でも、冷静かつ客観的でなくてはならないの。それが出来ないのなら、この場から外れても構わないから」
と言えるマリコさん。もうね、過去のことを思い返すとね……
権藤さんの遺体を見て泣いてしまった泰乃ちゃんも、
「やれます。やらせてください!」
って言える強い子。
相馬さんも、
「っていうか……俺たちがやらないで、誰がやるんですか?」
と言えるいいヤツ。
「絶対明らかにしてみせるから。権藤さんの身に何が起きたのか、絶対……」
マリコさんの決意パねぇ。この時のマリコさんの顔が、個人的にはめっちゃ強く綺麗に見えて大好きです。


◆捜査会議というあんな大勢がいる場所で、
権藤さんのために黙祷をしてください!
と声をあげられる泰乃ちゃん、マジいい子。
そしてそれに同調してくれる相馬くんもいいヤツ。
管理官だって、少しは責任を感じるなら、権藤さんのために黙祷したっていいんじゃないですか?


◆しかし、芝管理官は黙祷を拒否。
祈るなら、各人が心のなかで祈ればいいでしょう。わざわざ全員で、その時間をとる必要はありません。今は、一分一秒が惜しいのですから
後にデレるためのアレとはいえ、まぁ悪者に見えなくもない。せめて、「今は捜査が最優先。事件が解決したら黙祷をする」ぐらい言える柔軟性というか機転があってもいいとは思う。
ただそういう余裕のなさそうな、そんなところが精一杯背伸びしてるっぽくて、個人的には好きなんだけど。


◆蒼さんが残した留守番電話の音声解析している時、日野さんが「どこのものか特定できないか」って言い出して、「まさか、『寺の鐘の音データベース』よろしく、『絵馬の鳴る音データベース』とかあったりしねーだろーな」と思ったのは私だけでいい。


◆取調室にいる蒼さん絡みのやり取りだけで、宇佐見さん・風丘先生・芝管理官と3人もの過去を絡めて描けるこの話の密度は異常。
宇佐見さんは、妹を連続殺人鬼に殺された過去。優しいお茶、私も飲んでみたい。
「風丘先生、変なこと頼んでいいですか?」
「風丘先生にしか出来ないことだと思います」
風丘先生は、夫を殺され白骨死体で発見した過去。左手の薬指、金色の結婚指輪を見ながら言っているのが泣ける。
「ごめんなさい。あなたのお兄さんが亡くなった時、もし私が解剖していたら、お兄さんの身に何が起こったのか、絶対うやむやにさせなかった」
「だからこそ、私はあなたの気持ちが知りたいの」
「そうね……でも、わかるかもよ。だって私も……夫を殺されたから」
「大切な家族を奪われて、残された者にとっては出来ることは少ないかもしれない。犯人をうらむこと……自分を責めること……誰かのせいにして八つ当たりすること……でも、本当にしなきゃいけないことは、亡くなった人が、最後の最後に何をしようとしたのか。残された自分たちに何を伝えようとしたのか。それを……知ることじゃない?」
そして芝管理官は過去に起きてしまった自分の過ち。蒼さんは警察に心を開かないだろう、と言われた時の表情がぐっと来る。そして、事情を知ったマリコさんの言葉が優しくて泣ける。
あんなことを二度と繰り返さないために、ここに来たのに……
私は、繰り返したとは思っていません。何故なら権藤さんは、ずっと最後まで蒼さんの側に立ち、彼女の言葉に耳を傾けようとしていたんですから。今、私たちに出来るのは、権藤さんが残そうとしたものを引き継ぐことじゃありませんか?
それぞれ過去の描写が思い起こされるように描かれてて、もうそれだけでこの話が大好きです。


◆死ぬ間際のプレゼント(鈴)に何か大事なもの(メモリーカード)が隠されてるってのはやっぱりベタで王道だよね。


◆皮肉なんだとわかっちゃいるが、違反のもみ消しや車両ナンバーの照会とかそういう時点で既に「些細なお願い」ではないよねって。

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なんか洛北メンテナンス(黒洋連合会)って、がん細胞みたい。じわじわと身体を蝕んで、とうとう身体を壊さざるを得なくなるっていう……しかも、逃れる術が切除するか劇薬しか無い。ああ、怖い怖い。


◆言うべきじゃないとわかっちゃいるが、権藤さんも土門さんぐらいには知ってたことを言ってもよかんべ……そうしたら死ななかったよ、たぶん……


◆シーズン12は歩容認証が大活躍なイメージ。


◆実行犯のメットの男、千倉さんは児童養護施設に火でもつけるのかと思ってた。そうしたら手っ取り早いやん? 最早手段なんか選ぶような輩でもないだろうし。
そんな千倉さんに怒りの顔面パンチかます土門さんカッコいい。いや、警察の包囲網で追い詰められてたのはわかるけど、あれは土門さんの気迫に押されたように見える。
科捜研にある時計によると、千倉さん逮捕劇は2012年12月20日のことらしい。
ってことは権藤さんは2013年を迎えること無く殺されたわけか……


◆「これで全て終わるわ。ううん、終わらせてみせる
マリコさんの言葉の説得力が半端無い。何この絶対的な安心感。さすが「マリコさんがいれば大丈夫」。


◆「警察を辞めて4年……それでも成尾優也はまだ、警察官だったからです
権藤さんも、成尾さんも……「本物の警察官」だったよ。それは絶対に間違いないよ。

 

◆家宅捜索・強制捜査の時の悪人たちの反応

江原刑事課長「・・・・・。

黒洋連合会の組長「おい、ちょっと待てよ...。

荻村たち「あ、ヤバい…。(書類を破く)


◆そういうのがあるのかは知らんが、もはや左京西署は解体とかされてもおかしくないレベル。まぁ、江原課長は逮捕、上層部は首総取っ替え、降格、下手したら懲戒免職かもなぁ。

芝管理官と土門さんに家宅捜索と強制捜査の許可を出してくれと言われた時の佐久間刑事部長はマジカッコいい。
やるからには、どんな細かな不正もひとつ残らず見逃さないように。徹底的にやれ!


やっぱアレよな、レギュラー殺されてるし『科捜研』だし、これぐらいわかりやすく勧善懲悪の方がいいです。私は。


◆警察葬で送り出される権藤さんは幸せ者だ。
そして、成尾さんもまた。だからこそ、芝管理官は遺影を並べてくれたわけだからね。このデレにはやられた。やっぱり信念の人なんだなぁ。私は好きだよ。
おい、権藤。お前はもうとっくになってたよ。本物の警察官にな
土門さんの、このベタで事前から言うだろうと予測できてた台詞の破壊力がぁぁぁぁぁ
改めて泣けるぜ……


◆葬儀に来た科捜研メンバーが私服でよくわかったんですが、以前弟に教えてもらった通りのイメージカラーっぽいです。
マリコさん:レッド系(ピンク含む)
泰乃ちゃん:イエロー系
相馬さん :グリーン系
宇佐見さん:ブルー系
日野所長 :ブラウン系

 
権藤さんが死んだシーンそのものより、周囲の反応がな……もうな……アカン、あれはアカンよってぇぇぇぇぇぇぇ
後編は笑いどころ全くなしの全編シリアス。そして、戸田山さんによるキャラクター全員への愛が溢れてた感じですた。警察葬で送り出してもらえる権藤さんは幸せ者だよ、本当……
『相棒』でもそうなんだけど、戸田山さんはキャラクターにスポット当てる回だと、基本的に気合の入れようが違う気がする。東映公式の通り、レギュラー全員にそれぞれ見せ場と信念とがあって、よくこれを後編の実質1時間にまとめたなと思っております。
事件の構造そのものは結構単純だったけども、キャラクター退場劇としては大満足の出来でございました。ノリと勢いと雰囲気でハッタリかましてナンボな戸田山さんによるベタにベタを重ねた王道の勧善懲悪物語で、最高の送り出しだったなあと思います。
最初も言ったけど、あまり細かいことグダグダ言う気が起きないので、私は好きですよってことで勘弁して下さい。