アウトレイジ 最終章(2017)
最近ブログ更新してなかったので、土下座して謝罪します。
すいませんっしたぁぁぁぁあ!(土下座)
...ということで本日は、「アウトレイジ 最終章」の感想を書きます。
◆野村会長
前作において会長を務めていた布施(神山茂さん)の娘婿で、定年まで証券会社に勤めていた元会社員です。
刺青もなければ部屋住みの経験もない堅気の出身であるため、ヤクザとしての威厳は無いです。
花菱会の古参の構成員たちに対して、上からの物言いで接する一方で定例会を頻繁に開催したり、シノギのノルマを課したりします。金になるビジネスなら何でも許しており、先代の布施が禁止していた麻薬の取引もOKしています。
この野村体制のもとで台頭したのが新興勢力の花田組です。
◆花田
花田組の組長の花田(ピエール瀧さん)は闇金・薬物売買で多額の利益を出しており、さらに野村に直接献金して歓心を買うことにより、直参になる等、花菱会内部での地位を高めています。
花菱会の定例会をサボって韓国・済州島に女遊びに出かけた挙句、張グループと起こした揉め事が今回の抗争の始まりであった。揉め事を聞いて大友らが駆けつけても刺青をちらつかせて女遊びの料金を踏み倒そうとし、大友らが銃を見せて威圧すると「200万払う」と下手に出るが、それもウォン(200万ウォンだと日本円では約20万円。)で払おうとするが、大友に恫喝され、円で払うことを約束させられます。しかし最初から支払う気はなく、一足先に日本へ帰国します。
◆殺戮のパーティ
花菱会による張襲撃の黒幕が野村であることを明かし、花菱会幹部・甲野の出所パーティーに出席する野村を襲撃するように大友をそそのかす。ところが、ケチな野村は河野の出所に対する祝い金を払いたくなかったためにパーティーを欠席しました。西野は野村の欠席を知り、大友による襲撃をやめさせようとし、河野のパーティーに唐突に現れます。数日前自分が野村に殺されそうになった事を暴露し、そして野村と親子の縁を切る事を宣言した上で野村か自分どちらに付くか腹を括る様、組員達に激を飛ばすが、大友は花菱会に対する報復の意志が固く、パーティー会場に傘に隠して持ち込んだm4カービンを市川と共に乱射し甲野を始めとする花菱会組員を大量に射殺しました。
予想を超えた大友の暴走に、さすがの西野も取り乱しました。
◆キャンプ楽しんでもらおうと思ってな
大友と市川がパーティー会場で起こした大量虐殺には顔を出さなかったため一応巻き込まれずに済むものの、死んだと思い込んでいた西野が現れた事で窮地に立たされる。西野、中田に罠に嵌められたことに気付いて驚愕する中、数少ない味方だったはずの森島たちにも見放されて完全に立場を失い、そのまま大友に身柄を引き渡されてしまいます。
最期は組員によって大友の下まで連れて行かれ、この期に及んでも「俺は花菱の会長だぞ!」と見苦しく喚くと、大友から「てめぇなんか会長の器じゃねぇよ」と吐き捨てられ「キャンプ楽しんでもらおうと思ってな」と言われます。
その後、道路上で首だけ出した状態で生き埋めにされたまま放置され、軽トラが後ろから来てパニックになってしまい結局軽トラは野村の横を通り過ぎました。
しかし、最後は通りがかりの車のタイヤが近付いてパニックになっているところで何かが潰される音とともに画面が暗転しそのまま作品からフェードアウトします。
このシーンを見た人は誰もがこう思ったはずです。
「絶対ヤクザにはなりたくない、トラウマでアウトレイジがもう見れない」と。
◆ゴローちゃん繁田刑事辞職
前作から出ていたゴローちゃん...じゃなかった繁田刑事。
彼は今作で辞職します。
彼は張会長が花田組のヒットマンに襲撃された事件を切っ掛けに、花菱会と張グループの抗争を追い始めます。大友が帰国した際に彼を警察へ連行し、前作の加藤前会長(三浦友和さん)、大友の元兄弟分の木村(中野英雄さん)、マル暴の片岡刑事(小日向文世さん)殺しについて問い詰めます。しかし張会長からの圧力によって大友が釈放されてしまったことで、権力者の言い成りになる警察に対し怒りを爆発させ、八つ当たりの様に上司と部下という立場を忘れて上司の平山(中村育二さん)と激しく言い争います。
その後も大友を執念深く追い続けようとするものの、張会長の意向を忖度した警察のお偉いさんによって捜査二課への転属を命じられてしまい、手が出せなくなってしまいます。これらの出来事の末に権力者に従順である警察に失望し、居酒屋で平山と飲んだ後に辞表を叩きつけました。
退職後はたぶん各地を回り様々な飲食店でメシを食うルポライターとかに腐りきった警察を告発する記事などを書くのではないのでしょうか。
...後、平山役の中村さんは前作にもマル暴の課長役で出てたけど、彼ら二人は同一人物かな?
◆口ん中で、花火挙げてやるよ
野村の死後、本家の若頭補佐に就任することになったため気を良くするも、西野たちの陰謀で「昇進記念」として準備されたラブホテル?の部屋でSM嬢と共にSMプレイに高じていたところを大友たちからのカチコミに遭い、最後には手足を拘束されたうえでギャグボールを模った小型の球体型の爆弾を口の中へ突っ込まされるという、SMずきに見合った無様な姿のまま設定時間まで放置され、程なく爆死しました。
◆自動車整備工場のオッサン2人
最後大友は自動車整備工場のオッサン2人を射殺します
無意味な殺戮かと思いきや、実は意味がありました。
彼らは前作で加藤会長の傍にいた3人の幹部のうちの1人(トラックの下にもぐっていた方)とその部下(背中撃たれた方)です。 加藤は先代を裏切って会長の座を奪いました。その裏切りを暴いた大友らは花菱と手を組みます。花菱が送り込んだヒットマンらが加藤の側近とその部下たちを全員殺しましたが、その整備工の2人だけ生き延びました。 その後加藤は大友に殺害されます。 そして西野が後見人となって木村が木村組を襲名しますが、刑事の片岡が整備工の2人に銃を渡し
加藤殺しが木村だと思わせ木村の居場所を教えます。加藤の部下だったその2人は木村を殺します。
大友は木村を大事に思っていたので報復として片岡を殺します。ここでアウトレイジビヨンドは終わりです。 そして木村殺しの実行犯が整備工になって隠れて暮らしているのを知った大友は最後の復讐を果たし、すべてを清算しました。
◆大友の死
しかしこれらの行動が原因で、張会長に対し警察・花菱会の両方から圧力がかかり、この事態を重く見た李は、大友を殺害するという決断を下します。
最後は李から「これ以上会長に迷惑かけないで下さい」と銃を向けられるが、それに対し「ケジメは自分で付けるから」と答え、「会長に宜しく」と言い残し、拳銃自殺を遂げました。物語の最後は自殺した大友の遺体を映して締めくくられました。