相棒13-1 「ファントム・アサシン~幻の殺人者は二度死ぬ!?~協力か対立か…VS国家機密を握る女」


昏く深い闇の中、国家の威信と存亡を賭けた暗闘が繰り広げられている。
その闇の中では人の命は紙よりも軽い。
吹けば飛び、飛べば失われてしまう。
だが、これは表沙汰にされることは無い。
そして、今日も―――。

サングラス着用の黒服2人組がある家の前で立っていた。
彼らの標的は今まさに帰宅しようと扉の前へと歩み寄った。

標的は彫りの深い白人男性。
彼は自宅の前に「黒いバラ」が置かれているのを見るや、慌てふためき出した。
周囲を窺いつつ、そっと中へと入ると急ぎ足でPCへ。
PCを開けば其処には暗号文が踊っていた。
解読したところ「ただちに帰国せよ」との文字列が得られる。

これを見た男が頭を抱えた。
暫しの逡巡の後、男は決意を固めた様子で動き出した。
手慣れた様子で荷物を片付けると拳銃を鞄に隠し外へと飛び出す。
男はサングラス2人組を横目にバイクに跨ると猛スピードで夜の道路を駆け抜けてく。

これにサングラス男が遅まきながら気付いた。
息の合ったコンビネーションで車を発進させると、バイクを追うのだが……。

初動の差が勝敗を分けた。
男はアメリカ大使館へ飛び込むと「私はロシア人だ」と叫びつつ、保護を求めた。
これを遠巻きに眺めるサングラス男たち、彼らも口々に「上に連絡だ」と叫んでいる。
これがこれから始まる事件の発端となる亡命騒動の顛末であった。

 

◆日下・小倉殺し
亡命騒動から数日後、謎の人物が何やらリストを眺めていた。

其処には「小倉健二」なる人物の個人情報が詳細に記載されている。
その翌日、小倉健二は歩道橋から転落死を遂げてしまう。

さらに数日後、謎の人物がリストを見つめていた。
今度は「慶明大学准教授・日下栄助」なる人物だ。
これに呼応するように、日下はその翌日には絞殺死体として発見されることに。
日下の事件は殺人事件として捜査の対象となった。
早速、伊丹たち捜査一課が動き出したのだが……。

同じ頃、退庁する右京(水谷豊)の前に懐かしい人物が現れた。
飄々とした物腰に、人を喰ったような物言い―――「自称・自由人」こと吉田一郎松尾貴史さん)である。
一郎は「ある発見」をネタに、右京に夕食をねだる。

その頃、甲斐と悦子は峯秋との会食に挑もうとしていた。
甲斐との仲を進めたい悦子は思い切って峯秋との会食をセッティングしたのだ。
悦子に押し切られ渋々といった表情の甲斐、その前に峯秋が到着する。
甲斐にとって忍耐が試される時間が訪れようとしていたかに思われたが……。
甲斐にとってはタイミング良く、悦子にとっては悪いことに、右京から「花の里」での夕食のお誘いの電話が甲斐に届く。
峯秋との会食を避けたい甲斐は一も二も無くこれに乗ることに。

数十分後、「花の里」では右京と甲斐相手に一郎が「ある発見」を伝えていた。

何でも歩道橋下を歩いていたところ、キラキラと光る紙をゴミ箱から見つけたらしい。
光る紙はバラバラに引き裂かれており、興味を持った一郎はこれをかき集めた。
すると―――光る紙の表に個人情報らしきリストが現れたと言う。
それは被害者・小倉健二についてのものであった。

小倉健次の死亡現場に被害者の情報と思われる紙が落ちていた。
どうにも怪しい―――。

その頃、謎の人物はまた別のリストに目を通していた。
其処には「若島宏文」なる名前が……。
そして、若島もまた高架下で何者かに殺害されてしまう。

翌朝、米沢のもとに例の紙を持ち込んだ右京たち。
米沢によれば紙の正体は「シークレットペーパー」だと言う。
それは複写を不可能にする用紙らしい。
すなわち、物理的にコピー不可な重要機密を記すに適した用紙なのだ。

なんとも、きな臭い状況になって来た。
其処に峯秋から甲斐に電話が……なんでも甲斐抜きで会食を完遂したらしい。
峯秋は「良い御嬢さんじゃないか」と悦子を褒めつつ「お前たちのことだ、勝手にしなさい」と電話を切ってしまう。
相変わらずの峯秋の態度にムスッとした表情を浮かべる甲斐。

数分後、右京と甲斐は小倉健二殺害現場へ到着。
其処で監視カメラを発見し、中身を確認することに。

それには小倉健二殺害当日の階段下の様子がバッチリ撮影されていた。
小倉は歩道橋上から突き落とされており、カメラの死角となっており犯人は分からない。
だが、その周辺に意外な人物が映っていたのである。
それは「日下栄助」であった。

何かの繋がりを感じ取った右京たちは俄然、本腰を入れ始める。
其処に米沢から連絡が。

例の「シークレットペーパー」から採取された指紋の中に、社美彌子(仲間由紀恵)の物を見つけたのだ。
美彌子は内閣情報調査室総務部門(通称・内調)に在籍する主幹、言わば情報機関のスペシャリストであった。

さらにきな臭さを増す事態に身構えつつも、右京と甲斐は美彌子のもとを訪れる。
早速、回収した「シークレットペーパー」を取り出したところ、美彌子の顔色が変わった。
それは美彌子が保管していた資料の1つだと言う。

確認したところ、ファイルされていたソレが消えていることが判明。
どうやら、コピー不可である為にファイル自体を持ち出した人物が居るらしい。

伊丹たちの捜査が進展を迎えていた。
日下と交際していた女子学生・横田小百合に事情聴取を行ったのだ。
日下に別に妻が居る。
つまり、日下と小百合の関係は不倫である。
伊丹たちは日下のことについて問い質すが……小百合の答えは意外な物であった。

なんと、日下は分不相応なほどの豪遊をしていたらしい。
「財布が2つあるんだ」とさえ、豪語していたようだが……。

さらに、小百合によれば日下は彫りの深い白人(冒頭のロシア人だ!!)と何かの受け渡しを行っていたのだと言う。
受け渡した物は茶封筒で、まるでスパイ映画のようだったそうである。

同じ頃、美彌子は右京たちに冒頭のロシア人の写真を見せていた。
彼の名は「ヤルポロク・アレンスキー」、スパイだそうだが亡命していた。
アレンスキーが亡命したのは直属の上司が汚職で逮捕され、彼自身も疑惑を持たれたからである。
帰国命令が届いたのだが、命の危険を察したアレンスキーはアメリカに亡命したのだそうである。
その後、アレンスキーの協力者7人の名前が明らかになった。

此処で室長の天野がやって来た。
見知らぬ来訪者―――右京たちに驚きつつも天野は美彌子に事情を尋ね、これに許可を出す。
美彌子は続けてアレンスキーについての情報を続ける。

協力者として届けられたリストには7人の名があった。
まず、既に死亡している小倉、日下、若島の3名。
続いて残る4名は次の通りだ。

まず下山秀和、与党代議士である。
次に伊勢光、半導体メーカーの社員。
そして矢部邦仁、自衛官である。
最後に佐々木宏、東京都職員。

天野によれば7人には命の危険が迫っていることを教えたが、誰も耳を貸そうとしなかったらしい。
耳を貸すことはスパイ行為を認めることに繋がるからだ。

こうして、アレンスキーの協力者を狙った殺人事件が明らかとなり内村が乗り出した。
ここぞとばかりにやる気満々の内村、威信を見せつけるべく大々的な捜査が開始された。
下山ら残る4人を囮に犯人を炙り出す計画である。

一方、右京たちは若島の殺害現場が人気の少ない高架下であったことに注目していた。
何故、若島は危険を知りつつ其処に足を運んだのか……?
右京は若島が犯人に誘われたか、待ち合わせの場所として指定されていたのではないかと推理する。
すなわち、犯人と若島は顔見知りとなる。

 

◆矢部襲撃事件
同じ夜、伊丹たちの監視対象となった矢部が何者かに襲撃を受ける。
慌てて駆け付けた伊丹たちだが、矢部襲撃犯は忽然と消えていた。
周辺を見張っていた者たちの目にも止まらない早業であった。
「まるで幽霊のようだ」と洩らす伊丹。

しかし、矢部は襲撃者を逆に撃退し、その顔を目撃したと証言。
この証言をもとに似顔絵が作成された。
それは白人男性を示していたが……。

右京はこの似顔絵に懐疑的であった。
プロの殺し屋に仕留め損なうなどといったことがあるだろうか。
果たして、矢部は本当のことを述べているのか……。

翌朝、伊勢光が唐突に動き出した。
伊勢は監視班を撒くと、いずこかへと姿を消した。

同時刻、下山、佐々木、矢部たちまで一斉に行動開始。
何処かへと姿を消してしまう。

その頃、美彌子もまた行動を開始していた。
これを追跡する右京たちだが尾行がバレた為に、行動を共にする羽目に。

共に食事を楽しむ右京と美彌子。
右京は保護対象4人が消えた背後に美彌子が居ると指摘する。
美彌子は「安全な場所を用意した」と4人に自主的な避難を行わせたのだ。

当の天野は下山たちを集め、互いに互いを紹介させていた。
嘲笑するように互いのコードネームを挙げる天野。

 

◆コードネーム
下山は「ビローナ」こと「烏」。
伊勢は「ジャーバラナカ」こと「雲雀」。
佐々木は「バラビール」こと「雀」。
矢部は「ラースパチカ」こと「燕」。

天野の態度にたじろぐ伊勢たち。
しかし、1人下山だけは動じない。

天野室長、めっちゃ怪しいですね...。

犯人かも。

 

■天野の別荘へGO!


美彌子の案内で天野のもとへ向かうことになった右京たち。
その車中、甲斐は昨晩の悦子との遣り取りを思い出す。

峯秋との会食を逃げたことで、甲斐は悦子に批判されたのだ。
悦子は「結婚するならば峯秋に祝福されてからでなければ……」と強硬に主張していた。
それは甲斐に峯秋へと頭を下げさせることとなる。
甲斐はこれに悩んでいた。

ようやく天野のもとへ到着した右京たち。
下山たちに引き会わされた途端、美彌子は「あなたたちは国賊です」と痛烈に批判する。
しかし、他の面々と比較して下山はまたも全く動じない。
これに苛立ちを募らせる天野と美彌子。

話を引き取るように右京が推理を述べ始める。
今回の犯人はプロでは無いと断言する右京。
リストを現場に廃棄した手口はプロの犯行ではない。
また、矢部襲撃時の犯行に疑問を呈する。
襲撃犯は煙のように消えてしまった。
まるで人間業では無い、果たして何処に消えたのだろうか……。

これをせせら笑う下山。
右京たちは下山の態度を不審に思うことに。
何故か、下山からは狙われているとの意識に欠けているのだ。
そう言えば、天野が用意した避難場所(別荘)も警護に向くとは思えない代物であった。

その頃、別荘内の下山たちは矢部に促され互いがスパイに手を貸した理由について語り合っていたが……。
唐突に下山が別荘から帰ると騒ぎ出した。
ところが、美彌子を見るなり意見を翻してしまう。
下山は美彌子を見て何かに気付いたようだが……。

下山と矢部、伊勢と佐々木がそれぞれ相部屋となり、いよいよ夜を迎えた。
矢先、下山が姿を消してしまう。
なんと、下山は別荘の外で死亡していた……。

この事態に別荘に伊丹たちが駆け付ける。
下山の死因は撲殺、17時以降18時までが死亡推定時刻になるようだ。

早速、別荘内の人物が容疑者となった。

伊勢は室内で佐々木と居たと証言。
佐々木は室内で寝ていたと証言するも、伊勢については知らないと主張。
矢部は室内で1人。
美彌子は食堂で夕食の準備、天野はロビーで読書していたと証言する。
つまり、誰にもアリバイはない。
これに、伊勢と佐々木は「矢部襲撃犯が別荘にまでやって来た」と騒ぎ出す。

 

■真犯人

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しかし、右京は矢部襲撃が矢部による自作自演だと指摘。
矢部がすべての事件の犯人である故に攪乱を狙ったと叫ぶ。

動揺する矢部に畳みかける右京。
「あくまで矢部は実行犯に過ぎない。指示した人物の名前を明かせ」と詰め寄るが……。

これに矢部は「指示は受けたが殺人は犯していない」と主張する。
矢部の受けた指示は殺人未遂の被害者を演ずることだった。
そして、その指示者は...

 

 

 

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やはり天野であった。

此処に右京は天野こそが全ての黒幕であると断定する。
さらに、小倉、日下、若島殺害の犯人はそれぞれ日下、若島、下山であると断ずる。
実は円環型の不連続殺人事件だったのだ。

小倉殺害は日下の犯行。
日下殺害は若島の犯行。
若島殺害は下山の犯行。

小倉殺害時に現場に居た日下。
何故ならば、日下こそが小倉を殺害した犯人であったからだ。

天野は下山たちの裏切りを許せなかった。
だから、裏切り者たちの手で同士討ちさせていたのだ。
其処で、それぞれの弱味を掴み脅迫し円環状に殺害させた。
最終的には全員を抹殺するつもりだったらしい。
当初、天野は1人ずつ殺害を進める予定であったが、右京が事件であることに気付いた為に4人を別荘に集め事を完遂するつもりだったようである。


そして、下山殺害は天野の犯行であった。

だが、下山殺害のみはどうにも奇妙だ。
この犯行により残る矢部、伊勢、佐々木を抹殺出来ないのだ。
しかも、これに関しては天野自身が手を汚している。

これに対し「何事もルール通りにはいかないものだよ。不測の事態は避けられない。」と主張する天野。

「ふざけんなよ。いくら命じられたって人殺しなんてするもんか!」

「ああ!」

伊勢・佐々木が天野に罵声を浴びせるが「それはどうかな!!」と天野

人は皆、それぞれ弱点を持っているんだよ。地位だったり...名誉だったり?家族だったり...場合によっては金だったり。

天野には裏切り者に対し苦い記憶があった。
天野が警視庁公安部の課長時代に、ノンキャリの内調プロパーが情報を売り渡していた。

天野はその人物を「守秘義務違反」で立件しようとした。

だが法律実務の壁に阻まれて立件が成功しなかったのだ。
無力感に苛まれた天野は裏切り者たち自身の手による粛清を企んだのであった。


翌日、右京は下山殺害について天野の犯行で間違いないとしつつも、その隠された動機がある筈と述べる。
右京たちは美彌子を訪ね、これを問い詰める。
しかし、美彌子はこれを軽くいなす。

数時間後、天野のもとを美彌子が訪れた。
天野は美彌子の為に下山を殺害したと匂わせるようなことを打ち明ける。
それは美彌子の将来を守る為でもあったらしい。

君ならこの国を守れる……そう思ったからこそだ
熱く語る天野にそっと頷く美彌子は自身の異動について伝える。
警視庁への出向だそうである。
これを聞いた天野は心底嬉しそうに微笑む。

「いつか返せるときが来たらご恩返しします」
呟くと美彌子はそっとその場を立ち去った。

実は美彌子もまたアレンスキーと関係があったのだ。
そう、美彌子はアレンスキーの恋人であった。
これを下山に脅されたらしい。
其処で美彌子の為を想った天野が口封じすべく下山を殺害したのだ。

数日後、美彌子は警視庁広報課へ異動し広報課長となった。
さらに峯秋とも密かに連絡を取り合っていた。
どうやら、顔見知りらしい。
峯秋は特命係について「有用だが使い方を誤れば足元を掬われる」と評するが……。

帰宅した美彌子に彼女の愛娘が駆け寄る。
その子供は金髪に青い目を持ったハーフであった。
それが意味するところは……アレンスキーと美彌子との間に出来た娘なのだ。

一方、右京たちは天野による下山殺害の動機を突き止めるべく動いていた。
果たして右京たちは美彌子の秘密に辿り着くことが出来るのか否か。
それはまだ分からない。

■感想
シーズン13第1話。
脚本は輿水泰弘さん。

サブタイトルは「ファントム・アサシン」。
直訳すれば「幻の暗殺者」ということで「そもそも存在しない殺し屋」となります。
それは矢部襲撃犯のことであり、小倉や日下たちを殺害した「幻の犯人」とも言えるでしょう。
何しろ、小倉を除けば犯人は被害者自身だったことになるのですから。
実態はすべての黒幕・天野による円環状の不連続殺人となるワケですが、実行犯の円をずらせばすなわち自身を殺すのもまた自身となるワケで、その点でも「幻」と言えるでしょう。

天野の犯行は右京さんからは「歪んだもの」とされていましたが、だからと言って情報漏洩に対し手をこまねくべきではないことは一理あります。
此の点では、下山殺害までの天野の動機は「母国愛」の裏返しとでも言うべき物でした。

ただ、此処からが問題なのですが判断の主体が天野個人であったことの弱点が表面化します。
下山殺害です。
その動機はアレンスキーと通じた美彌子を庇う為でした。

あと、議員がロシアのスパイに情報を流したりしちゃダメでしょ...。

相棒」の政治家たち、ヤバすぎる

ラストに登場した美彌子の娘はアレンスキーとの間の子供でしょう。
つまり、美彌子も下山たち同様にアレンスキーと通じていた。
確かに美彌子とアレンスキーは純愛なのかもしれない。
だが、美彌子がふとした拍子に洩らした情報がアレンスキーによって悪用されないとは言い切れない。
むしろ、それが狙いで近付いていた可能性が高い。
アレンスキー自身にその気が無くてもその周囲により悪用される恐れがある。
子供が居れば、子供自身の安全も含めてなおさら危険だ。

だとすれば、それこそ天野が忌み嫌う「売国奴」に美彌子も該当すると思うのですが。
まさに下山たちと同じ存在です。
ところが、何故か天野は美彌子だけは特別としてこれを許してしまう。
天野にとって美彌子の娘の存在を知らないとしても下山の発言からアレンスキーとの関係は悟っていた筈。
なのに何故、美彌子だけは特別なのか……。

これが「裏切り者か否か」判断の主体が天野にあったことによる問題点と言えるでしょう。
其処には天野の主観が介在する余地がある。
故に公正を著しく欠きかねない。
まさに、これこそが右京さんが指摘した「歪んだ優越感」なのでしょうが……。

それとも……あるいは視聴者は知らないが、天野だけが知る美彌子にとっての何らかの事情が存在するのか。

そして、キャスト的に高評価。
美彌子役の仲間由紀恵さんも好演でした。
そう言えば、天野役を演じた羽場裕一さんは「相棒シーズン4」17話「告発の行方」でも代議士秘書・赤枝文和役で出演されていらっしゃいます。
同作は2006年2月15日の放送なので、実に8年ぶりの「相棒」だったのか。
こちらも良かった。

もう、犯行動機なんて、「羽場さんが演じる役だから」って理由でいいか。

ああ、天野でふと思ったことを1つ。
天野の計画はいわゆる円環状の不連続殺人で良いと思うんだけど、最後に残った1人は自身で手を下すつもりだったのかなぁ……。
だとすると、円環状にはならないのか。
どうなんだろ。