アウトレイジ(2010)

最近めっちゃ寒いですよ。朝起きたら凍ってるってこともあり得るかもw

さて本日は、2010年に公開された北野武監督の映画「アウトレイジ」の感想を書きます。

 数々の見どころを紹介します。

 

 ◆ケジメタンメン

ラーメン屋の店長(マキタスポーツさん)は麻薬の売人で、村瀬組のヤクを捌いていたら水野(椎名桔平さん)に耳を菜箸で突き刺され、安倍(森永健二さん)に中華包丁で指を切断されてしまいました。
 

 ◆池元はウンコ野郎ですね。

そもそも池元が誰か分からない方もいらっしゃるでしょう。

アウトレイジまとめ : 白竜さんを愛する場所

この写真の奴です。

 彼はどんな奴かと言いますと...

・私利私欲のために周りへ二枚舌を使う下劣な男。一連の騒動の元凶。会長の関内に媚びへつらいつつ、麻薬で得た村瀬の金に目をつけて彼に山王会入りを持ちかけ、兄弟盃を交わす。本家から村瀬組を締めるよう命じられると、自身の手を汚したくない池元はそれを傘下の大友組に丸投げする。当初は村瀬組と揉めているように見せかけるだけで済ませるつもりであったが、真意をしらずに苛烈な行動をとった大友組により、岡崎が飯塚・木村達に殺害されてしまったことで大友組と村瀬組の抗争が激化。村瀬が泣きつくと安易に手打ちを進めようとするものの、本家からは手打ちを認められず、最終的には大友に村瀬を痛めつけさせて引退へ追い込む形で抗争にけりをつけた。その際に村瀬から大友組に払われた詫び金1千万円は彼の懐に納められる。引退後も村瀬が麻薬売買を続けていることが発覚すると大友に村瀬の殺害を命じるが、村瀬殺害が本家で問題視されると大友に破門を言い渡し、加えて大友組のシマまで取り上げようとしたために彼を激怒させる。

 これらの経緯にもかかわらず、その後もこの写真のように大友組の闇カジノに入り浸り豪遊するという外道っぷり。

しかし軽率な行動をとってしまったことから大友の逆鱗に触れ、脇腹に鉄拳を喰らって身動きを取れなくさせられた上で、舌を出した状態で顎に強烈な一撃を受けて舌を噛まされた挙げ句、銃でとどめを刺され死亡。遺体はグバナン大使と大友組によって大使館の自動車で運ばれ、河川敷に埋められた。

 ハッキリ言って自業自得であり、同情の余地は微塵もないです。

なお、池元を演じた國村隼さんはこの映画が公開された同時期に公開された「相棒・劇場版2」で長谷川副総監というメッチャクチャ悪い奴を演じていました。

 

 ◆グバナン共和国の大使

アウトレイジまとめ : 白竜さんを愛する場所

彼は本作で一番可哀想な人物ランキングでは1位、2位を争うと言っても過言ではない男です。
彼の作中での活躍がこちらです。
・グバナン共和国の国家予算はかなり少なく、村瀬組から治外法権を利用してヤクの密売を強要されて仕方なくヤクを捌いてたところ、跡目を継いだ大友組に恐喝され闇カジノをやらされる。
・当初は大友組の提案を拒絶するも、石原達に拳銃で脅され、さらに情婦殺しの罠に嵌められたため、最終的には闇カジノを開かされた。
・報酬30パーセントで合意するが、石原が売り上げを横領しているため、報酬30パーセントのところ20パーセントしか受け取っていなかったことで、高いリスクの割にリターンが少なすぎると石原に売り上げの50パーセントを寄越さなければ警察に訴えると文句を言う。
・しかしその直後にヘビのいる浴室に閉じ込められ、無理矢理20パーセントの報酬を受け入れさせられる。
・池元の死体の処理を押し付けられて思わず「バレたら国外退去だよ…」と愚痴ってたら石原に「馬鹿野郎!見つかったら死刑だよ。」とからかわれ、「一人で歩いて帰れ」と自分以外は車で帰るという形で置いてきぼりにされる。
・最後には石原に「暗闇だとお前なんか見えねえよ」と人種差別的な言葉で罵られフェードアウト。
...どうでしょうか。可哀想だと思いませんか?
 

 ◆一番腹黒いのは加藤

関内会長の忠実な部下として黙々と働いていた加藤(三浦友和さん)だが...。

実は石原とひそかに接触したり、マル暴の片岡刑事とパイプを作ったり、関内会長の目の届かぬところで着々と地盤を固めていた。 

クライマックスでは関内会長(と池元組若頭の小沢)を射殺するというヤクザにとって最大の禁じ手を使い会長の座を手に入れました(ちなみに若頭には石原が就任します)。 

その後加藤・石原体制の山王会は国政に影響力を及ぼすほどの巨大組織へと勢力を拡大し、「アウトレイジ ビヨンド」の世界へと繋がっていきます。